C58 114号機とおなじく、岩出山町内で保存されているもう1両の鉄道車両です。塩釜港にあった専用線で人知れず活躍していました。
1970年:協三工業所で落成(製造番号:10742)
宮城県塩竈市のエクソン・モービル塩釜油槽所の専用線で活躍していた(らしい)車両。現在は塩釜埠頭線・塩釜線が廃止され、油槽所からの搬出はトラック輸送に切り替わっていて、廃線跡もほとんど残っていない。
1986年に岩出山駅旧駅舎が「岩出山鉄道資料館」としてオープンする際に現在の場所に設置されたが、当時から説明のための看板や来歴を示す資料がなく、謎が多い。
出自が不明なのは事業所の機械扱いであったことや、そこを離れる際にその形跡(企業のロゴマークやコーポレートカラーなど)を一切残さないように処理される事があるため、「残されなくて当たり前」な所もあるそうです。
今後もこの地で残してゆく為の作業と共に、この車両が辿った数奇な運命を白日の下に明らかにする必要があると思われます。
▲「どこの馬の骨とも知れぬ貨車移動機」を地で征く謎のスイッチャー。
前後左右に同じ寸法の楕円形プレートがあしらわれているが、白いペンキで塗りつぶされて絵柄は判別不能となっている。
・・・旧岩出山駅駅舎を転用した鉄道資料館のWebサイト。城山公園のC58114号機の元を訪れる際は是非こちらにもお越しください。駅舎という限られた空間に資料がぎっしり展示されております。