車両を購入した際は気になった所をとりあえず弄る「入線時」の整備作業が欠かせません。
我が家における「入線整備」について、都度レポートをさせて頂きます。
2024年12月10日、「銀釜」の愛称で知られるEF81 303号機が踏切事故による損傷を修理されて運用に復帰しました。その同日、よく通っている中古鉄道模型を取り扱うお店でジャンク品のEF81 300番台を見つけてしまい、衝動買いしてしまいました。
お店で確認した限りは特に問題はなさそうでしたが、持ち帰って状態を確認するとその「銀色」でよく見えなかった「ジャンクである理由」が見えてきました。 ボディには打痕があり、高圧線の金属配管が外れて手すりも折れた状態。パンタグラフの台座部分も折れています。おそらくは「落下」による破損であると思われます。
ちょうどJR貨物仕様が発売され、ASSYパーツが手に入りやすい状況であった事から、代替となるパーツの入手は容易でした。
透明な被膜に劣化が見られた高圧線の金属部分は、ミスターホビーマーカー(カッパー)を使用してプラ成形で一部がガイシと一体化した部分を含めて塗装してしまいました。実車は灰色で塗装されていますが、アクセントになるため銅色のままとしています。
▲各種ASSYパーツを取付け、高圧線に色差しを行った修繕後の姿。
近年のKATO製品はガイシの上にパンタグラフが乗るような造形のため、台座から折れる場合がある。
▲購入時のEF81 300のジャンク品。パンタグラフの台座部分が折損し傾いているのが分かる。手すりも根本から折れている状態だった。
▲デッキ・スカート部分を分解してみた様子。右のデッキ部分は反対側のもの(分解前)
カプラーをEH200 ナックルカプラーに交換したDD200。同じグレー系でもメーカーが違えば色合いは異なります。▼
デッキ上の手すりに前照灯が取り付けられているのが特徴的なDD200形ディーゼル機関車が発売され、予約購入分の1両が入線しました。
カプラーをKATOのナックルカプラーへ交換するために車体を分解すると、連結器が収まっているデッキパーツに前照灯のプリズムが組み込まれ、複雑な構造になっている事がわかります。TNカプラーの根元部分をEH200 ナックルカプラー(ホビーセンターカトー 28-271-2/KATOナックルカプラーセット(グレー)アーノルドカプラー取付車用)に置き換えて、隙間を埋めて元通りに組み直します。
ボンネット内に収まっているライト基板からプリズム(導光材)を通してデッキ上のライトが光っているような仕組みなので、どうしても光度が落ちてしまうようですが、アルミテープなどを貼り付けるとダイキャストに接触すればショートする危険性もありますので止めておきました。
ラジエーターの冷却ファンは相変わらず立体的な作り込みで惚れ惚れしてしまいますが、やはり成形色のままでは物足りないのでタミヤのスミ入れ塗料(ブラック)でスミ入れします。
上記の塗料は、ディーゼル機関車の煙突や気動車の排気管において、その内側をブラックアウトする為にも使用しています。表面張力で排気管の底にちょんちょんと流し込むだけで真っ黒になりますのでおすすめです。ただし、乾燥に時間が掛かってしまいますので時間に余裕を持って作業しましょう。
もし一気に黒くしてしまうのが心配だという方にはダークグレイやグレイといったカラーバリエーションがありますので、対象物の色合いなどに合わせて選んだり、スポイトを使って調色することも可能です。
流し込みすぎたり、はみ出した際はエナメル用の薄め液か、IPA(イソプロパノール)を綿棒に染み込ませて拭き取ります。