▲既に後継モデル「2 W」が発売されているものの、今回の用途では充分だろうと判断し無印「W」を購入しました。
3Dプリンタの入門機では、USBメモリを介したファイル転送を行う機種が今でも多いようです。本体側面にUSBコネクタがある機種が多くて何度も抜き差ししているとそのうちコネクタ周辺の金属板が曲がって差し込みが甘くなり、USB端子の接触不良で印刷が止まってしまう可能性も考えられますし、実際にうまくUSBメモリが認識しないというトラブルも発生しました。何はともあれ、いちいち抜いて差すのが非常に面倒くさい。
同じようなことを考えてらっしゃる方はやはりおられるようで、その鍵となるのがシングルボードコンピュータの代名詞ともなった「Raspberry Pi」。その中でもWifiとBluetoothに対応したRaspberry Pi ZERO Wを購入しました。
自作PCオタクの視点では、内蔵されたARM11コアは2002年頃に発表されておりIntelで言うと「北森」として知られるPentium4のNorthwoodが出た頃です。約20年前のデスクトップPCと同じスペックのコンピューターがフリスクのパッケージに収まり、かつお手頃価格で購入できるとはいい時代になったものです。
Raspberry Pi ZERO Wにはサードパーティ製のアクセサリが豊富で、それを可能にするのが裏面の接点(コンタクト)。アクセサリ側の基板には「コンタクトプローブ」という電極が備わっており、これがRaspberry Pi ZERO W裏面の接点と接続する事で拡張・増設などが可能になるという仕組みです。
今回はケーブルレスで3Dプリンタと接続するため、USBドングル拡張ボードキットを購入しました。出来れば上方向にUSBを向けるアダプタがあっても良いかもしれません。
MicroSDカードはカメラやスマホなどで使っていた使い古しのカードがありましたのでこれを流用しますが、うち数GBをOSが使用することを考えてもデータは印刷が終わったら消してしまう一時的なデータですので、ひとまず16GBで充分だと思われます。
PC等でMicroSDカードにOSのイメージを書き込んだあと、設定ファイルを編集してからRaspberry Pi ZERO Wに挿入します。イメージの書き込み、設定については以下の参照元をご確認願います。
▲USBドングル拡張ボードを組み込んだ「Pi ZERO W」。
今回の用途ではピンヘッダを実装する必要がないのだが、ケース部分の切り欠きがあるのでこれに合わせて2列のピンヘッダを後からはんだ付けした。
・・・USBストレージのみ対応機器全般(ANYCUBIC Photon / Photon-S等)をWiFi対応させる方法についての解説。
・・・上記解説についての元ネタ記事。