3Dプリンタは既に様々なホビーにて便利に活用出来ることがツールですが、
いかんせん「出来ること」と「出来ないこと」があります。
こちらの記事では実例やデータを用いて「〇〇すればどうなるのか?」という
検証・実証を行い、その内容についてまとめます。
▲手前側の先頭車がAutodesk Fusionで設計し、光造形3Dプリンタで出力した373系のスカート。板厚はもう少し薄くできそうである。
私が所有する鉄道模型の中でも特に初期の車両となるのが、TOMIXの373系です。遊んでいるうちに色々な箇所を破損させてしまいました。
これまで増備を兼ねて中古車両を何両も購入して、使えるパーツを利用して3両編成4本分を組成できるまでになりましたが、破損ないし紛失によって失われた先頭車のスカートが不足してしまっていたのでした。
3Dプリンタを導入してから1年が経ち、どうにかその特性を理解できた所で「試しに作ってみよう」となったけど、そう簡単にはいかなかったのです。
3DCAD「Autodesk Fusion」は個人での利用に限り・ある程度制限はありながらも無料で使用出来る3DCADソフトです。
「スケッチ」という2次元の図面を作成してから厚みを持たせる事で立体を構成する、という操作を繰り返しながら形を作ります。
373系は設計の時点で3DCADを用いていた時代の車両ですから、スカートも複雑で滑らかなカーブを持った3次元的な構造をしています。
作成を始めた頃に「サーフェス」機能の存在に気がついていなかったため一度挫折し、他のモデルを作成する中で「サーフェス」機能の使い方を学んだことで数カ月ぶりに再開、戻ったり進んだりを繰り返しながら、どうにか目標とする形状を作成することが出来ました。
3Dプリンタを導入したときから独習を始めた「Autodesk Fusion」ですが、まだまだ触っていない機能があります。今後もお勉強は続きます・・・。
▲Autodesk Fusion上のスカートパーツ。一見滑らかに見えるけど「切った貼った」のオンパレードで完成までかなりの時間を要した。なお光造形プリンタでの出力に適した形状だったようで難なくプリントアウトすることが出来た。